七尾ロータリークラブ
Nanao Rotary Club

七尾ロータリークラブ

制定の経過と解釈

<四つのテスト制定の経過>

包装済食品戸別訪問販売の職業分類でシカゴ・クラブの会員であったハーバート・テーラーは、1931年に、世界大恐慌のあおりを受けて、莫大な借金のために倒産の危機に瀕していたクラブ・アルミニウム社の経営を引き受けることになりました。
世界で最高の調理器具」というキャッチ・フレーズが書かれた印刷物の校正刷りが、彼の机に届いたもしも、会社の再建に失敗すれば、250人の従業員が仕事を失うことになります。彼はこの状況から脱出して、会社を再建するためには、道徳的、倫理的な指標がどうしても必要だと考えました。従業員が正しい考え方を持って正しい行動をすれば、会社全体の信用が高まるに違いありません。社員全体が簡単に憶えられて、自分を取り巻く全ての人たちに対して、考えたり、言ったり、行動したりするときに応用できる、道徳的な指標が必要であることに気づいたのです。社長室の机の前で頭をかかえながら、思い浮かんだ24語の言葉を書き留めたのがこの四つのテストです。 
ハーバート・テーラーが四つのテストを考え出してまもなく、早速それを使う機会が訪れました。「のです。
「世界で最高だということを証明することはできないし、それは間違いかもしれません。」彼は広告担当のマネジャーを呼んで、最高という文字を削除し、それ以来「最もよい」とか「最も見事な」のような単語を使うことをやめて、単に製品についての事実を述べることにしました。
さらに、それぞれ宗派の違う四人の責任者を呼んで、四つのテストが、信仰の教義に反しないことを確かめた上で、このテストを暗記し、職場で適用することを全従業員に了解させました。従業員たちは印刷された文章を手にして、それを勉強し、従業員全体の単純で効果的で興味をそそる信条にしたのです。
その後まもなく、取引先の印刷所が見積もりを間違えるという事件が起こりました。印刷所は、品物を届けてしまった後に、500ドル安く見積りしたことに気づいて、半ばあきらめながらも、その事実を会社に告げました。法的にも社会通念上からも、その訴えを退けることは可能でしたが、四つのテストの[みんなに公平か?]に抵触するという意見に従って、500ドルを上乗せして支払うことにしました。
高い道徳的水準に基づいた真摯な会社経営は、消費者の信用につながって、クラブ・アルミニウム社は売上を伸ばし、5年後にはその借金は利子と共に完済し、15年後には株主に多額の配当をするまでに業績を伸ばしました。
シカゴ・クラブが四つのテストの存在を知ったのは、1939年にハーバート・テーラーが商工会議所の会合でこの話を披露したのを、たまたまゲストとして参加した他の会員が聞いたことに始まります。ハーバート・テーラーは1939-40年にクラブの会長、1954-55年に国際ロータリーの会長を務め、その際この四つのテストの版権をRIに寄付し、今日に至っています。
四つのテストは各国語に訳されて、ロータリー・ライフはもちろんのこと、社会的、政治的な問題や、人間の生活に影響を与えるすべての人間関係に驚くべき成果を与えつつ、適用されているのです。

(文責・・パストガバナー 田中 毅)

<四つのテストの解釈>

四つのテストの和訳は、1954年に、全国のクラブに日本語訳の応募を働きかけた結果、70数件の応募が寄せられ、本田親男(東京クラブ)の応募訳が"当選原案"として採択されました。標題については、手島知健パストガバナーが、応募案の中で1番多い用語である《四つのテスト》を選ばれて現在の"標準邦訳"になりました。
この日本語訳については、問題がありますので、出来れば同時に英文を読むほうがその真意を理解できます。「4-way」の訳も、小中パストガバナーは「どんな場合にも適応しうる」と訳され、物事を言い、行う場合の判断基準であると述べられています。塚本パストガバナーはハーバート・テーラーから直接「四つ辻に来たとき、立ち止まって、どの道が正しく、どちらが間違った道であるかを考える」ことであると聞いたということです。

 

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